2016年9月10日土曜日

銀窯変の作り方

とんぼ玉作家仲間さんから、銀窯変のやり方について、質問されることが多いので、
今回は、「銀窯変」の作り方について書くことにしました。
(いちいち個別にSNSで質問されて答えるの面倒だし(;^ω^)

銀窯変とは何かと一言で言ってしまうと、
銀箔がガラスの持つ含有物に酸化還元炎によって、予期しない色味がでることなのですが、
順を追って説明します。

ガラスは鉛ガラスを使います。


クリアの鉛ガラスでもいいのですが、金赤で行うと、簡単に窯変を起こすので、
今回は金赤の鉛ガラスを使って、デモをしてみました。

ガラスを溶かし溜めて、ある程度の塊になったら、銀箔をその表面に巻き付けます。
(上の写真参照)

窯変を起こさせるときには、銀箔はより薄手のもののほうが、早く溶けて窯変ができやすいです。
(写真では、手持ちに薄手の銀箔が無かったため、ちょっと厚めの銀箔使ってます)



酸化炎(通常の炎よりエアーを多く出し、ガスは少なめにした炎)にして、
銀箔をガラスに巻き込まないように気をつけながら、
銀箔面を直接火で炙り、銀箔が完全に焼溶けるまで我慢します。
上の写真では、銀箔が酸化炎で溶けたところからすでに窯変が始まってるのがわかりますよね?

どうしても銀箔面を溶かしてるうちにガラスが溶けて垂れてきてしまうので、
そんなときは、溶けたガラスを垂らさないように反対側からもう一本ガラス棒を付けて支えると良いでしょう。

両手がふさがっちゃうと写真撮れないので、ガラスが垂れ落ちそうな写真になってますが(;^ω^)

銀窯変はまず酸化させた後に、還元炎で還元するのですが、
今回は材料として窯変棒を作ることにとどめたので、
還元はさせませんでした。
(酸化させただけの窯変棒を扱うときは、ちゃんと作品を作るときに還元炎で炙ってください)

下の写真は窯変を起こしたガラスを引きのばしたところです。


金赤の鉛ガラスと銀箔だけなのに、窯変させたことで、こんなにカラフルないろんな色味が出てきました。
(色味が分かりやすいように、細く引かずに太めに引いてます。実際はもっと細目に引いた窯変棒にしてください)
窯変棒を作品にポイントで使うと、酸素バーナーでのボロシリケイトガラス風の作品もエアバーナーで表現できるようになります。
あくまでも“ふう”ですが…^^;

こんなものとか、、、



こんなものとか、銀窯変を使って作ったソフトガラス(エアバーナー)での作品です。


今回のブログは「銀窯変の作り方」でした(=゚ω゚)ノ

うん、これで、人からやり方を質問されたときには、このブログのURLを教えて手間を省くことが出来るわw



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